プリザーブドフラワーの色々な話

ここまでプリザーブドフラワーについてざっと紹介をしていきましたが、これをご覧の皆さんの多くが、プリザーブドフラワーなんて聞いたことが無い、よく知らないとお思いになっていることでしょう。それもそのはず、プリザーブドフラワーは日本ではまだまだ歴史が浅く、大体2000年頃から花屋でも生花とともに販売されるようになったと言われています。勿論日本にプリザーブドフラワーが伝わったのはもっと前のことですが、日本でプリザーブドフラワーの普及が始まってからまだ十年程度に過ぎないのですから、まだまだ多くの人がプリザーブドフラワーについて知らないとしても、致し方の無いところです。プリザーブドフラワーは 英語表記ではpreserved flower と書きます。ここで「プリザーブ」 (preserve) とは英語で「保存する」の意味です。プリザーブドフラワーとはその名の如く「保存した花」なのですが、美しく麗しい姿を保ったままで長時間保存することが出来るように加工された花のことです。花の加工には、プリザーブド専用の溶液が用いられます。ちなみにプリザーブドフラワーは文字通り加工された花のことですが、実際のところプリザーブドと呼ばれる技術は花だけではなく、グリーン系の植物にも多く施されており、寧ろこちらのほうが数的に圧倒的に多く、プリザーブドの主流となっています。また同様の処理方法を応用して、果実に対して行ったプリザーブドフルーツというものも存在します。
プリザーブドに関する技術はまだまだ発展、改良中の段階にあると言えます。今後プリザーブドフラワーの技術を応用した、新しいものが登場し、私たちをあっと驚かせてくれるかもしれません。

プリザーブドフラワーの製法についてざっと紹介したところで、ここからはもう少し詳しく専門的にお教えしましょう。プリザーブドフラワーの大まかなやり方としては、プリザーブドフラワーにしたい生花を採集し、その切花が咲いた状態のときに有機溶剤を用いて脱水、脱色します。そこからさらに保存液となる溶液を用いて水分と置換し、染料を用いて着色させた後乾燥させます。ここでの溶液は不揮発性溶液を使います。もっと詳しく言えば、脱水にはメタノールやエタノールなどの低級アルコールを主成分とする液、水分の置換にはポリエチレングリコールや高級エーテルなど、不揮発性で比較的安全性の高い有機溶剤を用います。従ってその製作過程は簡単で、しかも安全だとも言えます。
プリザーブドフラワーの製作には、平たく言えば花を乾燥させるという過程があるので、同じく生花を使ったもので、私たちにとっても馴染みであるドライフラワーを想起しますが、そのドライフラワーと異なるところは、ドライフラワーが乾燥が進み、非常に長い期間保存が可能な分、流石に花の鮮やかさや瑞瑞しさの点で見劣りすることを否めない分、その一方でプリザーブドフラワーは花弁の鮮やかさが際立っていて、その点は生きた花と比べても遜色なく、見た目は生花と見間違うほどプリザーブドフラワーはリアリティを誇っています。勿論プリザーブドフラワーを触っても、生花と同じくらいの柔らかさと瑞々しさを保っています。百聞は一見に如かずというので、プリザーブドフラワーをご覧になったことの無い方には、是非一度実際にプリザーブドフラワーをご覧になり、そして手にとって見てみることをお勧めします。まるで摘みたての花のごとく麗しさと瑞瑞しさを保っていることから、これが生花でなくプリザーブドフラワーであって、且つ長期間同じ状態が保たれていることに、皆さんはきっと驚くことでしょう。

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2016/11/25 更新